■ 認知のゆがみのパターン ■
・恣意的推論(しいきてきすいろん)
はきりとした証拠はないのに、あるものごとに対して「こうだ」と思い込み、独断で
判断してしまうケースをいいます。
・二分割思考
どんなものごとに対しても「どちらでもない」というあいまいな状態を認められず、
白黒や正否をはっきりさせておかないと気がすまないケースです。
・選択的抽出
自分が関心のある情報だけに目を向け、結論を先走ります。
ささいなからだの不調にこだわり、「重病ではないか」と心配するといった状態で
す。
・拡大視と縮小視
自分の関心事を拡大解釈し、考えに合わないことは過小評価する傾向をいいま
す。
自分の長所を認めず、欠点や失敗ばかりに目がいってしまいます。
・極端な一般化
たった1つの事実を取り上げて、すべて同じだと結論づけます。
一度失敗しただけで、「何をしてもうまくいかない」と決めつけるような状態です。
・自己関連づけ
自分のミスを重くとらえ、罪悪感におそわれて自身を追いつめてしまいます。
「試合に負けたのは私のせいだ」と自分を責めるといったケースです。
・情緒的な理由づけ
自分の感情を判断の根拠にしてしまう状態をいいます。
たとえば、ある課題に直面したとき、その詳しい内容を知らされずに不安を覚え
ると、「内容が分からないから不安なのだ」とは思わず、「こんなに不安なのだか
ら、難しい課題に違いない」と感情にもとづく先入観を持ってしまいます。
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